ロレンツォ・ロット〜ルクレツィアに扮した貴婦人〜
2007.11.18 Sunday 00:20
今回ご紹介する絵画とジュエリーは、古代ローマの話に登場するルクレツィアに扮した女性の肖像画です。
『ルクレツィアに扮した貴婦人』(ロンドン−国立絵画館)1533年頃

貴婦人が手にもつ一枚のデッサンに描かれているのは、ある貴族の貞淑な妻ルクレツィアが王の息子に陵辱され、短剣を胸に刺し自ら命を絶つ場面。
この絵の意味するところは”妻の貞節”。

テーブルに置かれた紙には「不道徳なルクレツィアはだれであれ一人として理想的な生活を送ることはない」と書かれています。
ちょっと傲慢な表情と大胆で豪奢な衣装は、現代の我々にはあまり貞淑を感じさせないようにも思いますが、あくまで肖像画として彼女の本質を描いたのでしょう。
この作品を描いたのは、ヴェネツィア生まれのロレンツォ・ロット<Lorenzo Lotto>。
彼の芸術家へと成長していく過程はあまりよくわかっていませんが、彼が画家として頭角を現したのは、ジョルジョーネやティツィアーノが活躍し始めた頃より少し前。
イタリア各地を転々とした彼ですが、主にヴェネツィア近郊のトレヴィーゾや12年間を過ごしたベルガモで作品を制作しました。
この絵の貴婦人の衣装によって当時の流行がとてもよくわかります。大きく袖をふくらませた衣装、ターバン風の帽子。そして袖の所々に切れ込みがあるのも当時の流行の一つ。
そして胸元に挟み込むようにかけられたこちらの豪華なジュエリーが秀逸を極めています。

このペンダントのルビーは慈愛を表し、この女性が結婚していることを意味しています。そして真珠は純潔を強調しています。注目はルビーの上にほどこされた2人のPuttini(子供の像)。これはこの女性が2人の男の子の母親であることを示しているとも言われています。
何重にも重ねられた鎖とペンダントのボリューム感がぴったり。
中央にスクエアカットのルビーを、そしてさらに十字に宝石を配しています。なによりPuttiniの彫金とのバランスが素晴らしく、豪華さと共に愛らしさを感じさせる見事なデザインです。
『ルクレツィアに扮した貴婦人』(ロンドン−国立絵画館)1533年頃

貴婦人が手にもつ一枚のデッサンに描かれているのは、ある貴族の貞淑な妻ルクレツィアが王の息子に陵辱され、短剣を胸に刺し自ら命を絶つ場面。
この絵の意味するところは”妻の貞節”。

テーブルに置かれた紙には「不道徳なルクレツィアはだれであれ一人として理想的な生活を送ることはない」と書かれています。
ちょっと傲慢な表情と大胆で豪奢な衣装は、現代の我々にはあまり貞淑を感じさせないようにも思いますが、あくまで肖像画として彼女の本質を描いたのでしょう。
この作品を描いたのは、ヴェネツィア生まれのロレンツォ・ロット<Lorenzo Lotto>。
彼の芸術家へと成長していく過程はあまりよくわかっていませんが、彼が画家として頭角を現したのは、ジョルジョーネやティツィアーノが活躍し始めた頃より少し前。
イタリア各地を転々とした彼ですが、主にヴェネツィア近郊のトレヴィーゾや12年間を過ごしたベルガモで作品を制作しました。
この絵の貴婦人の衣装によって当時の流行がとてもよくわかります。大きく袖をふくらませた衣装、ターバン風の帽子。そして袖の所々に切れ込みがあるのも当時の流行の一つ。
そして胸元に挟み込むようにかけられたこちらの豪華なジュエリーが秀逸を極めています。

このペンダントのルビーは慈愛を表し、この女性が結婚していることを意味しています。そして真珠は純潔を強調しています。注目はルビーの上にほどこされた2人のPuttini(子供の像)。これはこの女性が2人の男の子の母親であることを示しているとも言われています。
何重にも重ねられた鎖とペンダントのボリューム感がぴったり。
中央にスクエアカットのルビーを、そしてさらに十字に宝石を配しています。なによりPuttiniの彫金とのバランスが素晴らしく、豪華さと共に愛らしさを感じさせる見事なデザインです。




