アートの中の猫【猫と鳥】モザイク画
2010.03.01 Monday 22:49
前回のローマ町巡りで教会のモザイクをアップし、またモザイクに対する興味が溢れてきたので、今回は以前ご紹介した【アートの中の猫】という本の中から、モザイク画に登場する猫をご紹介します。
【Gatti nell’Arte】 Stefano Zuffi著

【Gatto e anatre 〜 猫と鴨】 ナポリ・国立考古学博物館
古代遺跡に残る動物を表現した作品の中で、最も有名なものの一つがこのヤマウズラの狩に夢中になる猫のモザイク画。このシーンの下部分には二羽のカモ、そしてたくさんの魚貝類が描かれています。Opus vermiculatumという、テッセラ(モザイクに用いる石の小片)を使って輪郭を描く技法を上手く用いることで、作者は攻撃的な捕獲の瞬間、獲物に向けた鋭い眼、猫の狩りの様子を写実的に描いています。
このモザイク画は約53cm四方の作品ですが、その小さな画面に、猫の美しい毛並み、鳥を捕まえる動作で出来る背やしっぽの毛皮の流れに至るまで、絶妙な配列で見事にはめ込まれたテッセラの細やかさで、猫の姿を見事に正確に捉えています。
この”石の絵画”には非常に薄い度合の色調が使われ、まるで静物画のような風合い。猫も見事なのですが、魚貝類の描写もまた素晴らしく、とても豊かな印象を受けます。確かアクイレイアのモザイクにも、漁の風景を描いたモザイク画があり、その中でもタコの描写がとってもユニークだったことを思い出します。
この有名なモザイク画は、その部屋の雰囲気を決める”Emblemata”(小さな正方形のモザイク画)で、おそらく部屋の床の中央を飾っていたと思われます。
的確に猫を表した他の大変貴重なモザイク画と同じく、紀元前2世紀半ば頃、恐らくポンペイの居住地で最も有名なCasa del Fauno(ファウヌスの家)を飾っていたもの。ここはあの【アレクサンドロスとダリウスの戦い】のモザイク画があった邸宅です。

古代ローマ時代のヴィッラなどを飾ったモザイク画は、そののち教会を飾る金色の厳かなモザイク画とは異なり、躍動感と生気に溢れ、とても魅力的です。

【Fontana con due pappagalli e una colomba〜二羽のオウムとハトのいる噴水】 ナポリ考古学博物館
こちらも紀元前80〜60年頃のモザイク。今にも鳥に飛び掛ろうとするそのポーズ、立てた爪まで詳細に表現されています。野生の本能むき出しの猫の姿ですね。この作品の主役は、猫よりもオウムたちのようですが、鳥のいるところ猫は欠かせないといったところでしょうか。
それにしても、我が家のUnoにもこのような狩人の本能が残っているのかなぁ。ベランダから夢中で鳥を眺める家猫の彼が、少し不憫に感じられます。
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本業の仕事がとにかく忙しいこの季節、いつも思うのが『一日36時間欲しい!』ということ。少しでも時間を作って、せめて後退しないようにとイタリア語に触れるようにしていますが、通勤電車では熟睡し、夜にはすっかり疲れきった脳はなかなか反応せず。ぼんやりと画集など眺めています。いつかゆっくり時間ができたら、この本を一日一記事ずつ訳してみたいなぁと思っているのですが。
美術に登場する猫については、リンクいただいている『ルネサンスのセレブたち』のcucciolaさんが楽しくまとめていらっしゃいます♪
【猫をめぐるお話】
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【Gatti nell’Arte】 Stefano Zuffi著

【Gatto e anatre 〜 猫と鴨】 ナポリ・国立考古学博物館
古代遺跡に残る動物を表現した作品の中で、最も有名なものの一つがこのヤマウズラの狩に夢中になる猫のモザイク画。このシーンの下部分には二羽のカモ、そしてたくさんの魚貝類が描かれています。Opus vermiculatumという、テッセラ(モザイクに用いる石の小片)を使って輪郭を描く技法を上手く用いることで、作者は攻撃的な捕獲の瞬間、獲物に向けた鋭い眼、猫の狩りの様子を写実的に描いています。
このモザイク画は約53cm四方の作品ですが、その小さな画面に、猫の美しい毛並み、鳥を捕まえる動作で出来る背やしっぽの毛皮の流れに至るまで、絶妙な配列で見事にはめ込まれたテッセラの細やかさで、猫の姿を見事に正確に捉えています。
この”石の絵画”には非常に薄い度合の色調が使われ、まるで静物画のような風合い。猫も見事なのですが、魚貝類の描写もまた素晴らしく、とても豊かな印象を受けます。確かアクイレイアのモザイクにも、漁の風景を描いたモザイク画があり、その中でもタコの描写がとってもユニークだったことを思い出します。
この有名なモザイク画は、その部屋の雰囲気を決める”Emblemata”(小さな正方形のモザイク画)で、おそらく部屋の床の中央を飾っていたと思われます。
的確に猫を表した他の大変貴重なモザイク画と同じく、紀元前2世紀半ば頃、恐らくポンペイの居住地で最も有名なCasa del Fauno(ファウヌスの家)を飾っていたもの。ここはあの【アレクサンドロスとダリウスの戦い】のモザイク画があった邸宅です。

古代ローマ時代のヴィッラなどを飾ったモザイク画は、そののち教会を飾る金色の厳かなモザイク画とは異なり、躍動感と生気に溢れ、とても魅力的です。

【Fontana con due pappagalli e una colomba〜二羽のオウムとハトのいる噴水】 ナポリ考古学博物館
こちらも紀元前80〜60年頃のモザイク。今にも鳥に飛び掛ろうとするそのポーズ、立てた爪まで詳細に表現されています。野生の本能むき出しの猫の姿ですね。この作品の主役は、猫よりもオウムたちのようですが、鳥のいるところ猫は欠かせないといったところでしょうか。
それにしても、我が家のUnoにもこのような狩人の本能が残っているのかなぁ。ベランダから夢中で鳥を眺める家猫の彼が、少し不憫に感じられます。
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本業の仕事がとにかく忙しいこの季節、いつも思うのが『一日36時間欲しい!』ということ。少しでも時間を作って、せめて後退しないようにとイタリア語に触れるようにしていますが、通勤電車では熟睡し、夜にはすっかり疲れきった脳はなかなか反応せず。ぼんやりと画集など眺めています。いつかゆっくり時間ができたら、この本を一日一記事ずつ訳してみたいなぁと思っているのですが。
美術に登場する猫については、リンクいただいている『ルネサンスのセレブたち』のcucciolaさんが楽しくまとめていらっしゃいます♪
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