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ローマ劇場〜サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会のモザイク
前回に続き、トラステヴェレにあるサンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会を。内部に入るまでに、すでに味わい深いロマネスクのキリスト教美術を堪能した我々ですが、中に入ると再びその重厚な芸術への驚きに包まれます。

ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会内部
バジリカ様式の教会に入るとまず眼を奪われるのが天井。珍しいデザインの格子天井、その中央に描かれているのは、ドラマティックなドメニキーノ作【聖母被昇天】


ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の後陣
そして朝の光がたっぷりと差し込むこの時間、キラキラと輝くモザイクに誘われ、奥へと進みます。アプシスに描かれた表現豊かなモザイクをアップで観てみると...


ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の後陣モザイク
中央には金色に輝く【聖母子と諸聖人】が。この衣の表現は見事、特に聖母の衣装のデザインが非常に凝っていますね。玉座の宝石の描写も美しい、とても荘厳なモザイク画です。あとで本を読んで気づきましたが、キリストの手が聖母の肩にかけられているのですね。まるで守られるようなその仕草、そして若々しい聖母マリアはまるで妹か娘のように見えます。


ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の後陣モザイク
このビザンチン風モザイクをさらに詳細に見ていくと、聖母子の頭上に描かれた図柄がなんとも面白い。これは何を表現しているのか?非常に抽象的ですが、なかなかユニークです。この辺りはこれからじっくりと調べてみたいところ。


ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の後陣モザイク
そして、教会のモザイクによくみられるのがこの羊の絵。ここではキリストと12人の弟子を表していますが、この羊たちがいつも固い宗教画にほのぼのとした雰囲気を醸し出すのです。でもこうしてようく観てみると、結構分別顔なのですね。


ローマ サンタ・マリア・イン・トラステヴェレ教会の後陣モザイク
さらにその下の部分と勝利門には【マリアの生涯】が表現されています。これは13世紀のピエトロ・カヴァッリーニ作で、チマブーエやジョットの絵画を彷彿とさせる描写力。実際彼らの世代に大きな影響を与えたとか。
また後陣の左奥にある礼拝堂には、7世紀の貴重なイコンが残されています。

さて、荘厳なモザイクを堪能したら、再びトラステヴェレの町へと歩き出します。


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| Ayumi | ローマ劇場 | comments(6) | - |
Comment
2010/02/25 11:58 PM posted by: akira
モザイク (フランス語) は寄せ木細工のような美術作品
を意味する用語から来ているそうですが、あの伊藤若冲
も惹かれたモザイク。ビザンチン美術など歴史は実に深
いものがありますね。
私もイタリアで出会えた数々のモザイクに驚嘆したのを
覚えています。、螺鈿、ちぎり絵なども共通するものが
ありそうですが、何かを模して本当に根気よく工芸的に
細工をする作業ですので、そんなイメージから「模細工
(モザイク)」と当て字を考えてみました。でもモザイク
ならぬ、そんな小細工を夜おそく酔いコメするヒマがあっ
たら早く寝たほうが身のためですね。
ではおやすみなさいませ m(__)m
2010/02/27 7:52 PM posted by: りゅうBB
ギックリやりました。
akira様のコメントで大笑いして、
ますます、腰が悪くなりました。ので!
今日は読み逃げです。 ごめんなちゃい。
2010/02/28 12:29 AM posted by: akira
BBさま
ギックリにビックリ、読み逃げにガックリ。
あやまるカオも添付したいところです。
だだしモザイクかけて(^^ゞお大事に!
(私はご主人さまに飲み逃げ?です)
2010/02/28 12:59 AM posted by: Ayumi
BB様

どうぞ大切になさって下さいませ。
私もakiraさんのコメにひっくり返っておりますよ〜


akira様

モザイクはフランス語でしたか。
イタリア語ではモザイコ、複数形ではモザイチですが、やはり我々日本人にはモザイクが通りやすいですね。ふむふむ、伊藤若冲もモザイクに?彼はどんな作品に触れたのでしょうか。本当にこの根気強い緻密な芸術には頭が下がります。
酔いコメのakira様、今日はお早いお休みでしょうか?
私は近頃めっきり夜更かしができませぬので、この辺で...
2010/02/28 12:32 PM posted by: akira
以前、京都国立博物館で伊藤若冲「鳥獣花木図屏風」(一双
=2枚組)のモザイク画をみたときは、江戸時代に徹底的な
モザイクで表現していたことに衝撃を覚えました。
この絵は「桝目描」と呼ばれるモザイクの技法で描かれてい
て、このテクニックで描かれた作品はこれまで3点しか見つ
かっておらず、すべて若冲(あるいは若冲の工房)の手によ
るものだそうです。
約1センチ感覚で4万以上にも引かれた桝目に色を乗せ(一
双だと8万ほどの桝目の計算ですから)どれだけの時間がか
かったことでしょうか?
若冲の徹底した根気と描写力があったからこそ成せる技だと
思いました。
それにしても、なぜ若冲はこんな技法を編み出したのでしょ
うか?
きっと何かのモザイク画が与えた影響は大きいかもしれませ
んね。
京都に生まれ住み、おそらく触れてもいただろう西陣織の
「正絵」(方眼による図案の設計図)にヒントを得たのでは
ないかと言われていますが、若冲の遠縁に西陣織に関わって
いた人もいたらしいとか?
興味は尽きないですね。以上、酔い醒めコメでした(^−^)
2010/03/01 10:38 PM posted by: Ayumi
akiraさん、こんばんは

若冲の絵のお話、また桝目描の技法など詳細にありがとうございました。それはまた根気のいる表現法ですね。新奇な試みをなした遊び心のある若冲ならでは、でしょうか。
彼の独創性にはまったく驚かされますね、本当に興味が尽きません。
また近々京都に行きたくなりました。
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